レンタルサーバとドメインの役割について初心者にもわかりやすく解説します。
サイト運営には、ドメインとレンタルサーバが必要
WordPressを使ってサイトを構築しようとする人が増えています。WordPressとは、ブログ作成ツールの一つです。個人のブログだけでなく、企業サイトなどでも幅広く利用されており、いま最も利用されているブログ作成ツールということができます。
WordPressを動かすためには、WordPressの知識のほかに、レンタルサーバとドメインの知識が必要になります。この記事では、レンタルサーバとドメインがなぜ必要なのかを、初心者にもわかりやすく解説します。
レンタルサーバとドメインの関係
ドメインとレンタルサーバの役割
レンタルサーバとドメイン。簡単に役割をまとめると次のようになります。
* ドメイン：レンタルサーバの場所を示すもの
1つずつ見ていきましょう。
レンタルサーバはWordPressを動かす環境
レンタルサーバはWordPressを動かす環境
レンタルサーバはWordPressを動かすための環境を提供します。WordPressを動かすためには、PHPとMySQLが必要になります。公式サイトを見てみると、WordPress4.4.1を動かすための動作環境は、次のように記載されています。
* PHP バージョン 5.6 以上推奨
* MySQL バージョン 5.6 以上推奨
PHP 5.2.4 以上、かつ MySQL 5.0 以上であれば WordPress は動作します
WordPressを動かすためには、PHPが動作するWEBサーバと、データベースのMySQLが利用でき、かつバージョンが対応していることが必要ということがわかりました。また、サイトを運営していると、問い合わせ先にメールアドレスを記載したくなります。そんなときにメールを受信するためにメールサーバが必要になります。
WordPressでサイトを運営するためには、WEBサーバ、DBサーバおよびメールサーバが必要になります。これら3つのサーバを自分で用意しようとすると、サーバーを調達し、OSをインストールし、各サーバミドルウェアをセットアップしなければいけません。しかも、Linux系OSが主流なため、Windowsのようなグラフィカルの操作ではなく、コマンド操作にて実施する必要があります。非常に高度なスキルが必要になります。
そこでレンタルサーバの出番です。レンタルサーバでは、自分で用意すると大変な3つサーバを業者が用意してくれ、ウェブのコントロールパネルが提供されます。そのため、高度なスキルを持っていない素人でも、簡単にWordPressを動かす環境を手に入れることができるのです。
ドメインはサーバの場所を示す
レンタルサーバはWordPressの動作環境を提供していることがわかりました。ではドメインとはどのような役割を持っているのでしょう？そのためには、なぜドメインが必要なのかを考えてみます。
ドメインは人が理解しやすくするために必要
サーバへのアクセスは、原則IPアドレスを指定することで行うことができます。IPアドレスとは、192.168.10.102のように、0～255までの数字4つを、カンマ区切りで並べた形で表されます。インターネットの世界では、このIPアドレスでサーバを一意に識別しています。最近はじまった国民を番号で識別するマイナンバーのインターネット版がIPアドレスだと思えばわかりやすいかもしれません。
しかし、このIPアドレス。人が記憶するには非常に覚えにくい。3ケタの数字を4つセットで覚え続けるのは、記憶力がいい人でも至難の業だと思います。
その問題を解決するのがドメインです。ドメインは、IPアドレスを覚えやすい文字列で表現することができます。google.co.jpやyahoo.co.jp、server-99.comなら簡単に覚えることができますよね。
ドメインの役割
まとめ
レンタルサーバとドメインの役割はわかったでしょうか？レンタルサーバとドメインの役割は次の通りです。
* ドメイン：レンタルサーバの場所を示すもの
次回は、ドメインについてのトラブルを起こさなくて済む程度まで、掘り下げてみようと思います。