独自ドメインブログで、最もサービス終了のリスクが低いのは、独自ドメイン+レンタルサーバー+WordPressの組み合わせです。
WordPressは、サービス提供者への依存が非常に少ない仕組みです。そのため、利用しているレンタルサーバー事業者がサービス終了をしたとしても、別のレンタルサーバーへ移行することが可能です。
サービスが終了した場合に、具体的にどのようなことが起きるかを説明してみましょう。
独自ドメイン+レンタルサーバー+WordPressの組み合わせの場合
独自ドメインとレンタルサーバー、WordPressの組み合わせの場合は、どれかのサービスが終了しても、別の環境で動かし続けることが可能です。
ドメイン事業者がサービス終了した場合
.comドメインや.jpドメイン自体がサービス終了する可能性はほぼ無いでしょう。ここでは、お名前.comやエックスドメイン、スタードメインなどのドメインサービスが終了した場合を考えてみます。
ドメインの販売構造は家電製品と似ています。
家電製品は、SONYやSHARPなどメーカーと呼ばれる企業がおり、卸売業者を経由して、ビックカメラや町の電気屋さんなどの販売店で販売されます。
ドメインも、ドメインを管理しているレジストリと呼ばれる組織があり、レジストラを経由して、代理店から販売されます。お名前.comのようにレジストラが直接販売しているケースもあります。
もし、町の販売店がなくなってしまったらどうなるでしょう?新しく家電を買えなくなってしまうのは当然ですが、故障時の修理依頼や保守サポートが受けられなくなってしまいます。
ドメインの場合は、レジストラや代理店がドメインの契約の管理を代行してくれているので、ドメインの契約ができなくなってしまいます。
そのため、契約の管理を別のところへ移してあげる必要があります。これをドメイン移管といいます。
ドメイン移管さえできれば、利用中のドメインサービスが終了しても持ったく問題ありません。
実際のところ、もしドメインサービスが終了するようなことがあれば、企業間でドメイン移管の調整がされるはずですので、おそらく何もする必要はないでしょう。
レンタルサーバー事業者がサービス終了した場合
レンタルサーバーがサービス終了してしまった場合はどうなるでしょう?
サービスが終了してしまえば、当然ですがサイトが見れなくなってしまいます。その前に何らかの手段でサイトを別のサービスへ移行させる必要があります。
WordPressの正体は、PHPをはじめとするプログラムや画像などのファイル群と、MySQLのデータベースデータの集合体です。この集合体を動かすための環境がレンタルサーバーになります。
レンタルサーバーの移行は、現在利用している環境からファイル群とデータベースデータを手元に持ってきて、新し環境へ移してあげれば完了です。
やりかたさえわかれば、比較的簡単に移行をすることが可能です。
WordPressがサービス終了した場合
WordPressはプログラムの塊です。ダウンロードして、レンタルサーバーへアップロードして利用します。WordPressの場合は、サービス提供というよりも、開発終了といったほうがふさわしいかもしれません。
WordPressの開発が終了しても、WordPressを使い続けることが可能です。アップデート版が配布されなくなるので、アップデートができなくなるだけです。セキュリティ上の問題が出た場合も対処できないことになるので、そのリスクを許容できれば大きな影響はないでしょう。
独自ドメイン+ブログサービスの場合
独自ドメインとブログサービスの組み合わせの場合は、サービス終了が致命的になる可能性があります。
ブログサービスは、レンタルサーバーとWordPressのようなブログツールが同時に提供されています。ブログサービス業者独自で作られているため、別サービスとの互換性がないのが基本です。
最悪の場合、サービス終了とともに、今まで書いたブログがすべてこの世から消滅してしまう可能性があります。何かしらの方法で移行が可能かもしれませんが、移行先のサービスや手間など大きな制約が付くことは間違いないでしょう。
まとめ
独自ドメインブログで、最もサービス終了のリスクが低いのは、独自ドメイン+レンタルサーバー+WordPressの組み合わせです。
レンタルサーバーとWordPressの組み合わせの場合は、別のサービスへの移行が簡単にできるため、サービス終了後も変わらず利用することが可能です。
一方、ブログサービスの場合は、サービス終了とともにブログ消え、ドメインだけ残るということになる可能性があります。
せっかく手間暇かけて作るので、サービス終了のリスクが少ない、独自ドメイン+レンタルサーバー+WordPressの組み合わせでブログをはじめてみましょう。