法人サイトを立ち上げたいけれど、レンタルサーバーの導入やドメイン取得、SSL設定がよくわからない…。そんな初心者の方向けに、失敗しない導入手順を分かりやすい図解とともに解説します。社内に詳しい人がいない場合や、時間に追われている中でも、この記事を見ながら進めれば安心です。
1. レンタルサーバー導入に必要なもの
- 法人向けレンタルサーバーの契約
- 安定性・セキュリティが高く、電話やメールなどサポートが充実しているプランがおすすめ。
- ドメイン
- 「co.jp」「com」「jp」など会社やブランド名に合わせたドメインを取得。
- 法人に限り取得できる「co.jp」 ドメインは信用度が高く人気です。
- メールアドレス・支払い情報
- サーバー契約時の登録用メールアドレス。
- 法人名義のクレジットカード、あるいは口座振替情報など。
2. 導入全体の流れ
以下のイメージで全体の流れを把握しましょう。
- サーバープラン契約 : 利用料金支払い→アカウント発行
- ドメイン取得 : 取得したドメインをレンタルサーバーに関連付け
- 初期設定 : 管理画面ログイン/メール/FTPアカウント作成
- SSL化(https対応) : 無料/有料のSSL証明書を導入→保護されたサイトに
- (任意) CMSインストール : WordPress等でサイト構築を効率化
このように、サーバー契約→ドメイン取得→初期設定→SSL化の順に進めるのが基本です。
3. STEP1:サーバープランを契約する
- サーバー会社の選定
- 法人向けで評判の良いサーバー会社を比較。
- 例)エックスサーバービジネス、CPI、さくらのビジネスプランなど。
- 主なチェックポイント:
- 稼働率・セキュリティ(WAF・バックアップ)
- 電話サポートやメールサポートの時間帯
- 月額料金・支払方法
- アカウント登録・支払い
- 会社情報、担当者名、メールアドレス、支払い方法を入力。
- 14日間お試し期間などがある場合は、試用してから本契約すると安心。
- サーバーアカウント設定完了メール受信
- お試し期間がある場合、ここから試用開始。
- お試し期間内に料金を支払わないと自動解約になるケースもあるので注意。
ポイント
- 法人名義で契約したい場合、会社名や部署名を正確に入力。請求書・領収書の発行に影響します。
- 専用サーバーやVPSは管理難易度が高いため、初心者なら共用サーバーのビジネスプランがおすすめです。
4. STEP2:ドメインを取得・関連付けする
4.1 ドメイン取得
- ドメイン登録サービス(お名前.com、ムームードメイン、またはサーバー会社の公式サイトなど)で取得可能。
- 法人なら 「co.jp」 が信頼度高め。その他「com」「jp」「net」等でもOK。
例:co.jpの取得(画面イメージ)
- ドメイン検索:希望ドメインが空いているか確認
- 会社情報登録:法人証明(登記簿謄本/印鑑証明など)のアップロードが必要な場合あり
- 支払い完了:1年ごとに更新が必要(自動更新設定が多い)
4.2 サーバーにドメインを関連付け
- サーバーの管理画面に「ドメイン設定」 や「ドメイン追加」 などの項目がある。
- ここで取得したドメインを登録し、サーバーと紐づける。
- ネームサーバー変更:ドメイン側の管理画面で、レンタルサーバー提供のネームサーバー情報を入力。
- 例)ns1.サーバー会社名.com、ns2.サーバー会社名.com …など
注意点
- ネームサーバーの変更が反映するまで、数時間~72時間ほどかかることがあります。
- 反映待ちの間はサイト表示やメールの受信に影響があるので、タイミングに注意。
5. STEP3:初期設定(管理画面・メール・FTP)
5.1 管理画面にログイン
- サーバー契約時に届いたメール記載の管理画面URL / ID / パスワードを使用。
- 管理画面では以下の設定が可能:
- メールアドレス(@自社ドメイン)作成
- FTPアカウント発行
- バックアップ設定
- セキュリティ設定(WAFなど)
5.2 メールアドレスの作成
- 「info@自社ドメイン」「contact@自社ドメイン」など、部署や用途ごとに作成。
- 利用中のPCのメールソフト(Outlook 等)に設定し、送受信テストを行う。
図解イメージ
管理画面 → メール設定 → 新規メールアドレス作成
5.3 FTP(ファイル転送)設定
- FTPソフト(FileZilla、WinSCPなど)を使って、HTML/CSSファイルなどをアップロード。
- 管理画面でFTPアカウントID/パスワードを確認し、ソフトに入力。
- WordPress等のCMSを使う場合は、この段階でファイルアップロードも可能。
ワンポイント
- 法人向けサーバーはSFTP(暗号化通信)が推奨。平文FTPはセキュリティ上のリスクが大きいです。
6. STEP4:SSL化(HTTPS対応)を行う
6.1 SSL証明書を選ぶ
- 無料SSL(Let’s Encryptなど)をワンクリックで導入できるサーバーが増加。
- 信頼度・保証額を重視するなら**有料SSL(企業認証・EV SSL)**を利用。
6.2 設定方法
- サーバー管理画面の「SSL設定」 項目を開く
- ドメインを選択→「無料SSLを設定する」 or 「有料SSLを導入」
- 数分~数時間待ちでhttps:// でサイトにアクセス可能
図解イメージ
管理画面 → SSL設定 → ドメイン選択 → [Let’s EncryptをON]
6.3 リダイレクト設定
- http から https に自動転送するための設定を行う。
- WordPressの場合は、管理画面のURL設定やプラグインで簡単にリダイレクト可能。
SSL化の重要性
- ブラウザに「保護されていない通信」と表示されるのを防ぎ、機密情報を保護。
- 近年はSEO評価やユーザー信頼にも直結する必須要件となっています。
7. STEP5:WordPressなどCMSをインストール(任意)
企業サイトを効率的に構築・更新したい場合、WordPressなどのCMSを導入するのがおすすめ。
7.1 インストール方法
- サーバー管理画面の「WordPress簡単インストール」を利用
- [WordPressインストール]ボタンをクリック
- サイト名、管理者ユーザー名・パスワードを設定
- 数分待つと完了し、wp-adminにログイン可能
- 手動インストールの場合
- WordPress公式サイトから最新ファイルをダウンロード→FTPでアップロード
- ブラウザ上でDB情報を入力してセットアップ
7.2 テーマ・プラグイン導入
- 企業サイト用のテーマ(デザインテンプレート)や、問合せフォーム・SEO対策などのプラグインを導入。
- セキュリティプラグインやバックアッププラグインは必ず入れておく。
8. よくある質問(FAQ)
Q1. 「co.jpドメインを取るにはどうすればいい?」
- A: 企業・法人向けの証明(登記簿謄本や法人番号)を登録すれば取得可能。ドメイン取得サービスやサーバー会社のドメイン検索機能で申請します。
Q2. 「レンタルサーバー契約中にプラン変更はできる?」
- A: 法人向けプランなら多くの場合プラン変更が可能。契約管理画面から希望プランにアップグレード/ダウングレードできます。
Q3. 「SSL設定でつまづいたときは?」
- A: 法人向けサーバーには電話サポートがあるケースが多いので相談してください。無料SSLはサーバー管理画面で数クリックで導入できる場合がほとんどです。
Q4. 「DNS変更が反映されるのに時間がかかる?」
- A: ドメインのDNS情報がインターネット全体に行き渡るまで、数時間~72時間かかることがあります。気長に待ちましょう。
9. まとめ
- サーバー契約 … 安定性・サポートが充実した法人向けプランを選ぶ
- ドメイン取得 … 「co.jp」「com」「jp」など法人に合うドメインを取得
- 初期設定 … メールアドレス・FTPアカウント設定をスムーズに
- SSL化 … サーバー管理画面から無料/有料SSLを導入し、https対応
- WordPress(CMS)導入 … サイト更新を効率化、セキュリティプラグイン必須
この流れに沿って進めれば、初心者でも法人サイトのサーバー導入に悩むことなく失敗を最小限にできます。あとはサポート窓口を活用しつつ、セキュリティ対策や運用体制を整えれば、安定的にビジネスサイトを運営できるでしょう。
次のステップとして
- 制作会社にデザインを依頼したり、WordPressのカスタマイズを行う
- 定期的にサーバーの更新情報やバックアップ設定を確認
- さらにアクセス解析やSEOツール導入でサイトを成長
ぜひ今回のマニュアルを参考に、安心・安全な法人向けレンタルサーバー環境を構築してくださいね。